毛利おさむ「家栽の人」
弟に薦められて読んだのがきっかけのマンガ。読んでみたらハマってしまって、それ以来数年経ちますが何度繰り返して読んだことか。
草木の特徴、種類や育て方が詳細に書いてあるかと思えば、夫婦問題や男女平等の問題、児童虐待や少年の非行など。
私たちの日常にとても近い話ばかりが題材で、桑田判事の諭すような語りはまるで自分に語りかけているようです。
当たり前と思っていることを、自分で考え直してみることの大切さ。
意地や見栄を張ってしまう自分を受け入れる難しさ。
そして、自然が与えてくれる心のゆとり。
そんな当たり前のことが淡々と、しかし染み入るように書かれている本です。
書籍情報
- 書名: 家栽の人
- 著者: 毛利甚八・作 魚戸おさむ・画
- 出版社: 小学館
- スタイル: 単行本(ソフトカバー)
- 定価: 610円